武易一体

武道と易経の共通点や、名言を紹介していきます。武道と易を大きな柱としていきますが、陰陽五行の視点からさまざまなテーマを取り上げていきます。 忘備録、知識の整理も兼ねているため、過去の記事の修正・編集していきます。

五行の構え

<p> 一番最初に武道と易経に共通点があることに目を開くきっかけとなったのは、剣術の構えの稽古をしている時でした。そこで剣術には5つの構えがあることを知ります。八相、上段、下段、脇構え、中段の5つです。これには別名がありまして、八相は木の構え、上段は火の構え、下段は土の構え、脇構えは金の構え、中段の構えは水の構えとも言います。世界は木火土金水の5つの要素で成り立っているという五行説があるのですが、構えの名前に出てくる木火土金水は、五行説を構成する五つの要素と同じものです。</p>

5つの要素には相性があります。代表的なものに相生と相克があります。相生とは、一方がもう一方を生み出す関係をいいます。木が燃えると火が生まれる、火が燃えた後に土が生まれる、土の中から金属が生まれる、金属の表面に水滴が生じる、水は木を成長させるという関係です。

相克は、一方がもう一方を剋する関係です。木は土から養分を奪う、土は水を濁しせき止める、水は火を消す、火は金属を溶かす、金属は木を切り倒すという具合です。